『デスティニー』から18年後の世界。スタンとルーティの息子カイルが主人公。ルーティは孤児院を運営しており、腕白な子供達に手を焼きつつも世話をしていた。カイルは、父のスタンについて、数年前に家を出て冒険に旅立っていると母から聞かされていた。
ある日、兄貴分であるロニが使命と共に孤児院に帰ってくる。孤児院の借金を返すため、ロニとカイルは300万ガルドの価値があるというレンズを取りに「ラグナ遺跡」へと向かう。遺跡で肝心のレンズを見つけるが、レンズは突然砕け散り、リアラという不思議な少女が現れた。
カイル達に冷たい態度を取り、英雄を探していると言うリアラに対し、自分こそがその英雄だと伝えるカイル。だが、リアラはカイルの言葉を否定し、立ち去ってしまう。カイルは、英雄となるため、そしてリアラに自分が英雄であるということを証明するために、旅立ちを決意する。
やがてその旅路の中で、カイルは自分の運命を、英雄と呼ばれることの重さや責任を知っていく。世界を救うかリアラを救うかの2択を迫られたとき、カイルは初めて、英雄とは何なのかを考える。
システム
戦闘システム
本作の戦闘システムはトラスト&タクティカル リニアモーションバトルシステム (TT-LMBS) と呼ばれ、従来のLMBSには無かった新要素SPが大きな特徴。SPの存在により、ただ攻撃を繰り返しているだけでは不利になる局面もあり、駆け引きが要求される。熟練者の高評価を得ているが、反面、初心者にとっては難易度が高いとも言える。
TPとSP
テクニカルポイントとスピリッツポイント。本作の戦闘で重要な意味合いをなす2つのファクター。どちらも最大値は100で固定されており、戦闘中の行動や時間経過によって減少・回復する。味方キャラクターは敵キャラクターよりも右側にいる間、SPとTPの最大値と回復量が50%減少するため、本作では挟み撃ちは非効率的な戦法となっている。
TP
TPは、術技使用のパワーソースとなる値。前述通り、最大値が100で固定されており、レベルアップしても増えることは無い。代わりにTP軽減という要素が存在し、術技の使用に要するTPを少なくできる。また、時間経過や通常攻撃を当てることなどで回復し、時間経過による回復はTP回復という値が高いほど早くなる。
SP
SPはキャラクターの精神力や集中力を表す値。SPが一定値以下になると命中率や回避率が低下してしまい、0に近い状態で攻撃を繰り出すと逆に自分がダメージを受けてしまう。武器攻撃を繰り出したり、マジックガードやバックステップといった行動を取ることで減少し、時間経過や敵の攻撃をガードすることなどで回復する。TP同様、SP軽減、SP回復という、消費量や回復量に関係する要素が存在する。
エンチャント
術技に特殊効果を付加するシステム。セットしておけば自動発動する「アームドエンチャント」と、種類によってはSPやTPの消費が必要で、任意で発動する「アクションエンチャント」の2種類が存在し、各術技にはアームドエンチャントとアクションエンチャントを1つずつセットすることができる。
エンチャントを術技にセットするには、その術技に蓄積されたポイントをセットしたいエンチャントに割り振る必要がある。このポイントはその術技の使用回数とイコールであり、使用回数の多い術技ほどより多くのポイントを必要とする高性能なエンチャントをセットできる。
術技形態
本作の術技は、技は「特技」「奥義」の2段階、術は「下級」「中級」「上級」の三段階に分けられる。本作では全てのプレイヤーキャラクターが術と技の両方を修得するが、前衛タイプのキャラは術は中級までしか修得せず、逆に後衛タイプのキャラは技は特技までしか修得しない。
また、特定の術技からの連携でのみ発動できる術技も存在する。それには「追加特技」「秘奥義」「追加晶術」「具現結晶」の4種類があり、それぞれ特定のアクションエンチャントをセットした特技、奥義、下級・中級晶術、上級晶術から発動できる。
ナナリー以外の秘奥義は、SPが100またはそれに限りなく近くないと発動せず、発動時にそれを消費するので、通常状態では、SP付与やSP回復力や軽減力が上昇といった技巧的な方法を使わない限り、発動できない。ナナリーの秘奥義と具現結晶は、スピリッツブラスター状態でのみ発動する。
ただし、「晶術バグ」というバグを用いて、ナナリーが具現結晶を行うこともできる。
魔神剣、ファーストエイドといった、歴代作品の中で数多く使用できた技や術はほとんど存在しない。(ただし魔神剣→蒼破刃、サイクロン→フィアフルストーム、インデグニション→インディグネイト・ジャッジメントの様に互換性・擬似性のある術技もあった)
スピリッツブラスター
本作では敵味方問わず、キャラクターにブラスターカウントと呼ばれる非表示のパラメータが設定されている。ブラスターカウントはダメージを与えたり、ダメージを受けることなどで蓄積し、一定値以上に達したキャラクターはスピリッツブラスターという状態になる。また一人でもスピリッツブラスターになっていると、ほかのキャラクターはスピリッツブラスターにはならない。スピリッツブラスター中のキャラクターは敵の攻撃に仰け反らなくなるほか、SPが100で固定され減らず、TPの回復速度や術の詠唱速度が上昇するなどの恩恵を受けることができる。スピリッツブラスターは一定時間経過する他、攻撃を行う・味方に回復晶術をかける・HP以上のダメージを受けるなどで解除され、ブラスターカウントは0に戻る。
GRADEシステム
戦闘終了後、戦闘内容の良し悪しに応じてGRADEというポイントが加算(または減算)される。増減する要因は様々で、たとえば連続でコンボ・チェインを決めるなど華麗な戦いを演じればポイントが加算され、逆にメンバーが戦闘不能になるなど無様な戦いを演じると減算される。プラスおよびマイナスの上限は難易度によって異なり、難易度が高いほど増減幅も大きい。2周目以降のストーリーを始める際に「グレードショップ」という画面が現れ、ポイントを支払うことで「HP増加」「アイテムを持てる数を増やす」「持ちガルド引継ぎ」など、プレイを有利に進められるようになる。なお、有利なものだけではなく、「HP減少」「経験値半減」など、あえて不利にすることでやり込みを目指すプレイヤー用の特典も用意されている。GRADEの合計はプレイ中には見ることができず、グレードショップに入ったときにのみ確認できる。このシステムは後の作品にも適用されている。
スクリーンチャット
『テイルズオブファンタジア』(PS版)で好評だったフェイスチャットが進化し、キャラクターの立ち絵を基本にまるでアニメのような会話が展開する。本作ではパターンもかなり多く、ビジュアルノベルゲーム並みのボリュームがある。ある場所で、今まで見てきたスクリーンチャットを閲覧することもできる。
しかし、PSP版でも、「スクリーンチャットのタイトルが表示されない」という点は改善されていない。
用語
レンズ
およそ1000年前に落下してきた巨大彗星の核となる物質の破片。エネルギーの発生装置としての性質を持ち、18年前までは人々の生活に密着した欠かせないものだった。だが、第二次天地戦争以降は世界的にレンズを危険視する風潮が広まり、本作における現代ではほとんど需要は無い(テイルズオブデスティニー#レンズ参照)。
天地戦争
空中都市と地上による戦争。およそ1000年前に起きた第一次天地戦争と、18年前に起きた第二次天地戦争の2つがある。第一次天地戦争に関してはテイルズオブデスティニー#天地戦争を参照。
第二次天地戦争は、約1000年前の第一次天地戦争でかろうじて生き延びていた空中都市の支配者ミクトランが引き起こした。ミクトランはオベロン社の総帥ヒューゴ・ジルクリストを操り「神の眼」を奪って空中都市を復活させたが、スタン・エルロンら現代のソーディアン・マスター達によって倒され、戦争は再び地上の勝利に終わった。
ソーディアン
使い手の人格を投射した高密度のレンズ「コアクリスタル」を嵌め込んだ、意思を持つ剣。第一次天地戦争の末期に地上軍の切り札として6本が開発された。
この内4本は第二次天地戦争においても地上軍の戦力として活躍したが、第一次天地戦争末期における天上軍の支配者ミクトランの画策により2本が強奪され、地上軍のソーディアンと敵対することになる。6本のソーディアンは第二次天地戦争時に全て失われており、現存が確認されている物は無い。
ちなみに、ゲーム中ではオープニングと終盤のイベントでしか、ソーディアンを見る事はできない。
この節は執筆中です。加筆、訂正して下さる協力者を求めています。
キャラクター
パーティーキャラクター
カイル・デュナミス (Kyle Dunamis)
15歳・身長160cm・体重55kg。
声:福山潤(幼少時代:嶋方淳子)
本作の主人公。デスティニーの主人公・スタンとヒロイン・ルーティの息子。
偉大な英雄でもある父親スタンに憧れていることもあり、半ば盲目的なまでに英雄志願の念が強い。しばしば後先考えず無鉄砲に突き進んでしまう。性格はよく言えば無邪気かつ熱血漢、悪く言えば非常に単純で無知なところがある(開発者によると、あえて馬鹿っぽく見えるように演出したとのこと)。自己中心的な性格ではないのだが、物事をつい自分の価値観のみで考えてしまう傾向もある。スタンに似て極めて寝起きが悪く、立ったまま寝ることもある。また礼儀正しさもスタン譲りで、ロニのように特に親しい仲間を除けば、年長者などには敬語を使う場面が多い。
「神の眼の騒乱」の首謀者とされるヒューゴとは祖父と孫の関係(=ジューダスの甥)だが、本人はいっさいそのことを知らされずに育てられた。
巨大レンズから現れたリアラに運命を感じ、リアラの英雄になることが英雄に繋がると考え、リアラを追って旅に出る。当初は「スタンの息子」としか見られていないことに気づかないほど未熟だったが、旅を続けるうちに、英雄と呼ばれることの責任と、英雄になる重さを知ることになる。
姓はロニと同じデュナミス(資質の意味)だが、血の繋がった兄弟ではない。デュナミス孤児院に預けられた子供達と平等になるように、とのスタンらの考えによる命名で、他の孤児も全員同じ姓を持つ。
『テイルズオブザワールド レディアントマイソロジー2』にも出演。
リアラ (Reala)
16歳(外見上)・身長155cm・体重41kg。
声:柚木涼香
本作の(シリーズでは数少ない年上の)ヒロイン。ラグナ遺跡の巨大レンズから現われた不思議な少女。
レンズのペンダントを用いて、晶術では治療不可能な深い傷を治療したり、難破しかけた船を浮遊させたりするなど、様々な奇跡を起こすことができ、エルレイン同様に「聖女」と呼ばれている。
カイル達と出会った時は英雄探しで頭がいっぱいだったこともあって周囲にそっけなかったが、仲間になると好奇心旺盛で明るく責任感が強く、一人で考え込んでしまう性格であることがわかる。自分の考えよりも自分の英雄であるカイルの主張を優先する。また、歴代テイルズのヒロインと比べて主人公へのアプローチがかなり積極的で、「私とデートしたくないんだ」などと言ってカイルをデートに誘うほどの相思相愛ぶりを見せる。
正体は人々を「完全なる幸福」に導くため、10年後の未来でフォルトゥナが創造した「二人の聖女」の一人で、フォルトゥナの化身である(人間と相違ない身体)。ゆえにフォルトゥナの消滅は、彼女の死を意味している。旅の終わりでは、カイルと再び出会える「運命」を信じ、自らのその悲しき「運命」をも受け入れるようになっていく。
前述した性格の豹変振りがネタとして扱われ、アンソロジー(ギャグ系漫画)などでは、したたかで二面性のある「悪女」と化すこともある。
TOAでは彼女の人形が登場する。
『テイルズオブザワールド レディアントマイソロジー2』にも出演。
ロニ・デュナミス (Loni Dunamis)
23歳・身長180cm・体重75kg。
声:関俊彦(幼少時代:雪乃五月)
きたみびお 浮草ぐらし ウェッジ ビーピー ツベル タイマー ビヤマハギ フロマ シケイン フリーラジ マスタ わかくさ ハイネッ パラ プロテス ロンネット ソリテー マンス スライド バヌア マート びばい フレアスカ ドトイ ラッシュ ライム ワインバ ナポリタン インゴット リッピン ウェル バター ドグマ とうりゅう スロット モラリ トレジャ フラッシ ヒマワ チャロ ムック テスト パネラー ダース サイト ジャッジ エタイ マッピング 露の契 フェージュ
カイルの兄貴分で、アタモニ騎士団に所属している青年。しかし、レンズ重視の神団のやり方を良く思わず、カイルと共に旅立つ為に騎士団を止める。
美女を見つければナンパすることを常としているが、振られまくっており、「ふられマン」と呼ばれることすらある(チャットタイトルにも使われている)。しかし実際は年相応の思慮深さを持ち、無鉄砲な行動を取るカイルにブレーキをかける保護者的存在でもある。過去に孤児院で起きたある事件について負い目を感じているため、カイルに対しては過剰とも言える優しさを見せる(とあるスクリーンチャットでは腕を怪我したカイルの傷を舐めるというギリギリ危ない場面もあった)。
ジューダスにからかわれたりナナリーに絞められたり、ハロルドの実験の材料にされるなど、パーティメンバーの中では極度のいじられキャラであり、他サイトのギャグ系アンソロジー小説や漫画では、やられ役兼つっこみ役が定着している。なお、お化けが苦手という一面もある。ただし、それらの敵が弱点というわけではない。
初期設定では、信仰心が非常にあつい人間だったらしい。
「「テイルズオブハーツ」では、サポートキャラとして登場。
ジューダス (Judas)
16歳・身長159cm・体重48kg。
声:緑川光
常に怪物の頭蓋骨の形をした仮面をかぶり、顔を隠している不思議な少年。
口数が少ない冷めた皮肉屋だが、その心中には仲間を思いやる優しさを秘めている。また、熱血さも混ざっており、クールな面はそのままに、スタンやカイルに引けを取らない強い心の持ち主でもある。その年齢や体格からは想像もつかないほど、剣の技量や過去の騒乱における知識を持っている一方で、好き嫌いがあるなど子供っぽい一面も持つ。
名前はカイルに付けられた。「ジューダス」は裏切り者を意味するユダの英語読みである。
その正体は、18年前の騒乱時に、ある理由で他のソーディアンマスターらを裏切りヒューゴ側についた、王国客員剣士のリオン・マグナスで、バルバトス同様にエルレインの力によってカイル達の時代に蘇った。カイルの叔父。18年前の経験からか、カイルやロニをからかうなど、若干性格がやわらかくなっている。
なぜか同一人物であるにも関わらず、リオンの術・技を使うことができない(ネタバレ回避だった可能性はある)。同様にカイルもスタン・ルーティの技を一つも覚えないが、リメイク版デスティニーではスタン・リオンがカイル・ジューダスの(秘奥義も含めた)術・技を習得する事ができる。
本編では、ルーティの弟だということを明かそうとしながらもやめているが、漫画版ではロニが知っていた。
PSP版では「アクアラビリンス」にリオン・マグナスの幻体が出現する。
「テイルズオブザワールド レディアントマイソロジー2」ではDLアイテムで彼のお面を手に入れることが出来る。ただし、このアイテムを使ってリオンをジューダスにすることは出来ない。
ナナリー・フレッチ (Nanaly Fletch)
19歳・身長162cm・体重49kg。
声:川上とも子
ホープタウンで狩猟などをして生計を立てている女戦士。10年後の未来で仲間に加わるキャラクターで、「現代(カイル達の時代)」のナナリーは9歳の少女である。
弓に関しては百発百中の技量を持つ。姉御肌で面倒見がよく、パーティー内ではその腕前から料理を担当することが多い。反面、口数の減らないロニに対してはどうしても素直になれず、暴力的とも言える態度を取ることが多い。サブミッション系の体術を得意とするが、ロニ以外には(敵にも)使わない。カイルの見解では、ロニとナナリーは「基本的にロニがナナリーを怒らせているので黙っていればお似合い」とのこと。
過去に弟ルーを亡くしており、救える命を救えなかった自分を責め続ける後悔の念が、今の彼女の面倒見のいい性格を作り上げた。しかし、その弱さを引き摺っている部分もあり、旅の途中で過去と向き合うことになる。
公式サイトでは「軍馬を操る、非アタモニ陣営の女戦士」と紹介されているが、ゲーム本編にそれらの設定は存在しない(取扱説明書では別の紹介文に置き換えられている)。それに初期設定ではレジスタンスの一員である。
ファミ通の攻略本にて、彼女の存在が省かれている。
TOAでは闘技場でゲスト出演しており、このときの彼女の秘奥義のモーションは一新されているが、北米版ではD2と同じである。
『テイルズオブザワールド レディアントマイソロジー』に出演しているが、パーティーメンバーとして誘うことはできない。続編の『テイルズオブザワールド レディアントマイソロジー2』では可能となっている。
ハロルド・ベルセリオス (Harold Belserius)
23歳・身長149cm・体重35kg。
声:平松晶子
地上軍中佐。ソーディアンを発明した天才科学者でマッドサイエンティスト。ソーディアン・ベルセリオスの人格のオリジナルであり、地上軍軍師カーレル・ベルセリオス中将の二卵性による妹である。
ハロルドという名は自称で、この名前にしておけば後世の人間が勘違いすると思い、面白がって名乗っている。その思惑は成功したらしく、1000年以上経過した第二次天地戦争以降(カイル達にとっての現代)でも、男として歴史に名を残している。
物事を「面白いか、否か」で判断し、カイル達の仲間に加わったのも「ついていけば面白そう」という理由から。科学に関しては天才的だが、他の面では子どものように単純な言動が目立つ。パーティーメンバーの身体(特にロニやジューダス)を使って実験を行うことがあり、料理に薬品を混入するときもあるため、仲間達は彼女の料理を危険視している。
彼女はやがて、自分を襲う歴史上の悲劇を知ることになるが、それを受け止め、乗り越えて進んでいく。
初対面の敵と戦闘になった際、メンバーに彼女がいる、かつスペクタクルズを1個以上持っていると、開始直後に「勝手にスペクタクルズ」で敵のデータを採取する。
勝利時には胸が揺れる為、一部のファン層を築いている。
TODを始めとしたその他のテイルズオブシリーズでも、ソーディアン・ベルセリオスとしての発言は無い。カーレルの人格が投射されたと認識していた他の面々が、なぜハロルドの人格に気づかなかったか、は説明されていない。
『テイルズオブザワールド レディアントマイソロジー』に出演しているが、パーティーメンバーとして誘うことはできない。続編の『テイルズオブザワールド レディアントマイソロジー2』では可能となっている。